People who rejoiced to come a new “Reiwa” era. On May 1st 2019.
You Kikkawa held her birthday concert at Hatsudai the Doors, Shinjuku on May 1st. In Japan, new “Reiwa” imperial era started the day.
Audience celebrated her 27th birthday and Japanese new era at the concert.
吉川友が5月1日にライブ『YOU KIKKAWA 27th BIRTHDAY LIVE 〜 令和元年吉川初め〜』を初台 the DOORSにて開催。ライブでは、配信がスタートしたばかりの新曲「恋」に続く、新たな新曲「暁(よあけ)」の初披露を行なった。
平成から令和へと時代が変わったこの日は、吉川友にとって27回目の誕生日。“令和ガール”なきっかの誕生日をともに過ごそうと、台湾やアメリカからの来日を含む多くの友フレ(吉川友のファン)がフロアを埋めていた。
破天荒なトークに注目が集まりがちな彼女だが、この日のライブは、まずピアノアレンジされた「「すき」の数え方」を披露。友フレ有志のサプライズで紅白のペンライトが客席を明るく照らす中、オリジナルよりも少しだけテンポを落として、ボーカリスト・吉川友が安定した歌声と高い表現力で歌詞に込められた心の機微をリアルに浮かび上がらせていく。
「1曲目が作品全体の方向性を決める」というフレーズは、ライブやアルバムを語る際によく用いられる。令和時代の、そして吉川友27歳の幕開けになったスペシャルなライブの1曲目。それは言ってしまえば、2019年、そしてこれからの吉川友を示す羅針盤。そして今回、彼女は冒頭から盛り上がる曲を並べて空気を作っていくのではなく、自分の歌声で勝負できるアレンジを施した楽曲を最初に持ってきた。きっといつもどおり頭を抱えながらセットリストを考えた吉川友だろうが、そこからは、普段のエキセントリックな言葉だけではわからない本人の決意をうかがい知ることができるというものである。
「もう1年経ってしまいました。吉川友、27歳になってしまいました。しかも今回、ジャパニーズは、今日5月1日は令和元年でございます!」
最初のMCできっかが高らかに自身の誕生日と新しい時代のスタートを告げると、用意周到な客席の友フレから『令和』『吉川』の書が掲げられる。きっかは「何?『令和』と『吉川』?作っていただいてありがとうございます。」とお礼を述べつつ、「ちょっと『令和』でニュース出したいので、写真撮る用に持ってきてもらえます?」と、『令和』の書をステージに上げて、スタッフも想定していなかった突然のフォトセッションを実施。しかしながら、ライブを盛り上げるだけでなく、運営側でもないのに吉川友のためにニュース素材までも提供してしまう友フレ。さすがである。
大森靖子が提供した「⻭をくいしばれっっ!」、サカノウエヨースケが手がけた人気曲「こんな私でよかったら」、そしてアカシックが制作した「NEO SUGAR SUGAR YOU」と、会場を巻き込みながら、カラーの異なった楽曲を次々にパフォーマンスしたのち、ライブ中盤には、観客への事前アンケートをもとにした質問コーナーを実施。「ベランダで育てるのにおすすめの野菜か果物を教えてください。」という、きっか本人曰く「しょーもない質問」から、「落ち込んだ時はどうしていますか?」といった実際に役立ちそうな質問(ちなみにきっか曰く「『落ち込んだ時はきっかの曲を聴いてます』という答えが正解」とのこと)、さらに「今日のライブグッズのいいところをアピールしてください。」という、本来なら運営側が台本に書いておくべきグッズ告知につながるものまで、バラエティに富んだ質問を答えていく。
なお、「27歳のきっかはどんな27歳になりますか?」という質問には、「四捨五入したら三十路なんですけど、体にガタがきたの。たとえば風邪が治らない。あとすぐ気持ち悪くなったり。だから健康面に気を使って過ごしたいなって思います。あと、いい大人なので、知識と知恵を蓄えて、賢いオンナになりたいと思います。まあ、イコール“最高のオンナ”なわけですが。」と、昨年9月にリリースした吉川友にぱいぱいでか美の楽曲「最高のオンナ」にかけた答えを返していた。
後半には「アカネディスコ」に「チャーミング勝負世代」など、観客のボルテージを派手に引き上げる楽曲を立て続けに披露。「アカネディスコ」のコール・アンド・レスポンスの際、きっかは再び『令和』の書を友フレに要求。「令和、令和!( 令和、令和!)」の令和スペシャルなコールで謎の一体感を生み出していく。さらに吉川友のわがままボディを前にファンが思わず跪く「URAHARAテンプテーション」に、バースデースペシャルアレンジの「Stairways」とライブ定番曲を並べて、醒めることのない熱気に包まれたバースデーライブ本編は終了した。
巻き起こる「きっか!」コールののち、アンコールで披露されたのが、新曲「恋」と「暁」。いずれも「NEO SUGAR SUGAR YOU」と同じく、アカシックの理姫(Vo.)と奥脇達也(Gt.)による書き下ろし作品だ。
まずは3月に行なわれたライブツアー『YOU KIKKAWA LIVE TOUR 2019 ~ 友突猛進 ~』で初披露された「恋」が披露される。軽やかなロックチューンに乗ったストレートな恋心を歌い上げる吉川友。オーディエンスは、吉川友ときっかバンドによって生み出された歯切れ良いバンドサウンドにクラップで応えながら心地よさそうに身を委ねる。
さらに、「恋」との二部作として、「恋」で歌われた主人公の違うストーリーを描いたさらなる新曲「暁」。動と静。光と影。本人の緊張した面持ちとともに初披露となったこの曲は、「恋」とは対極となるバラード。吉川友は瞳を閉じ、自分の声とピアノの旋律に全身全霊を傾けるようにして、前半は切々と、しかし後半はエモーショナルに歌い上げていく。
ちなみにこの日のライブで披露された後半の展開は、当日午前のリハーサルにてバンドメンバーと吉川友が実際に音を重ねて決めたもので、オリジナルとは少しだけ異なるとのこと。そうなると俄然、デモトラックにも忠実であろうオリジナル音源がどうなっているのかが気になるところだが、残念なことに「暁」のリリースについては現在未定だそうだ。なお、吉川友の新曲「恋」は、令和初日(5月1日)より、iTunesをはじめとした各ストリーミングサイト、ダウンロードサイトにて配信がスタートしている。
「今後、この2曲をたくさん歌っていくと思いますので、「恋」のタイトルどおり、この曲たちに恋していただけると、そして27歳になった吉川友に恋していただけると嬉しいです。今後も吉川友の応援、よろしくお願いします!」── 吉川友