いぎなり東北産イベントで日比谷野音に長蛇の列

いぎなり東北産が、グループ初となる日比谷野外大音楽堂でのフリーライブを7月20日に開催した。およそ2週間前、7月6日に山形・リナワールドで開催された周年イベント『TOHOKU 9』にてサプライズ発表されたにも関わらず、この日の野音には“一見産”と呼ばれる、初めていぎなり東北産を観に来た人たちを含めた多くの皆産（＝いぎなり東北産ファンの呼称）が来場。午前中から35度を超える猛暑の中で、彼女たちへの注目度の高さがあらためて浮き彫りになった。

本イベントは2部公演で実施されたが、13時45分からの1部公演、16時30分からの2部公演ともに、開場時には入場待機列が野外大音楽堂の外周に沿って伸び、野音の客席は後方までしっかり埋まる。しかもアイドルの野外ライブでは目新しい、日傘の花がいくつも客席に咲く。かねてから女子人気は低くはなかったいぎなり東北産だが、昨今のTikTokでのバズリの影響で、女子からの支持が一気に拡大した印象。ライブ中も曲に合わせて一緒に踊ったり手を動かしたりする女の子たちの姿を目にすることができた（記載するまでもないことだが一応追記しておくと、開場時には日傘がたくさん見られたが、後ろの人たちの鑑賞の邪魔にならないよう開演時にはすべて閉じられていた）。

この夏の暑さとメンバーの可愛さに溶けないように気をつけて
渋谷駅前に9日間連続フリーイベント大型看板

この夏の暑さとメンバーの可愛さに溶けないように気をつけて

日比谷野音のステージに立った北美梨寧は「今日は東北産の夢の場所でのイベントなので、夢のような時間を過ごしていきましょう。」と瞳を輝かせる。「やっとこの場所に立てたこと、すごく嬉しい。」と葉月結菜がコメントすれば、吉瀬真珠は「私は今日という日を本当に楽しみにしてきました。なので、みんな一緒に楽しみましょう。」と呼びかけた。また、安杜羽加の「この夏の暑さと、メンバーの可愛さに溶けないように気をつけてください。」という注意喚起には客席から声が上がり、「今日はたくさんの人が来てくれて嬉しいので、これがフリーライブではなく、有料ライブでも埋められるように頑張っていきます！」という伊達花彩のやんちゃな最年少だからこそのストレートな意思表示には笑いが起きていた。

律月ひかる：「今日はこんなに暑い中、外に出てきてくれてすごいなぁと思います。後悔させないように頑張ります！」

北美梨寧：「今日は東北産の夢の場所でもあるので、夢のような時間を過ごしていきましょう。」

葉月結菜：「やっとこの場所に立てたことすごく嬉しいので、最後かもしれないし、またあるかもしれないし、わからないけど、今日を目一杯楽しみたいと思います。」

安杜羽加：「この夏の暑さとメンバーの可愛さに溶けないように気をつけてください。」

吉瀬真珠：「私は今日という日を本当に楽しみにしてきました。なので、みんな今日は一緒に楽しもうね。」

橘花怜：「今日はみなさんの心をゲッツできるように、（猫耳ヘアアレンジを指しながら）キャッツで頑張ります！」

観客：「👀ﾊｯ!」

桜ひなの：「はーい、（午前中に地元・岩手で生放送のお仕事があったので）1部はいなかったけど、お待たせしました！岩手は地元だからあったかいんですけど、なんか物理的に東京のほうが温かい気がします！」

藤谷美海：「今日も世界一面白いので、みんなの顔をにやけさせるように頑張りたいと思います。」

伊達花彩：「今日は1部も2部もたくさんの人が来てくれて嬉しいので、これがフリーライブじゃなくて、有料のライブでも埋めれるようにこれからも頑張っていきます！」

イベントでは、 TikTokクリエイティブセンターが発表している直近7日間のトレンド曲ランキングでTOP20位以内にランクインするなど最近TikTokへの動画投稿が増加している「服を着て、恋したい」のほか、1部では愛すべきにわかファンに向けた「NIWAKA」にて、“NIWAKA人形”が野音を空を舞った。一方の2部では「いただきランチャー」「天下一品〜みちのく革命〜」「シャチョサン」など、これぞいぎなり東北産という熱いセットリストが用意される。短い時間だったにも関わらず、メンバー、オーディエンスともに満足の、そして同時にイベントではなくいつかは日比谷野音単独公演さえも夢見させてくれるような盛り上がりを生み出していた。　