いぎなり東北産、8月『都内近郊フリー巡業』に動員1万人。律月ひかる「会えなくなった方にまた会えるという点でもお盆だなあ」

いぎなり東北産、8月『都内近郊フリー巡業』に1万人動員。律月ひかる「会えなくなった方にまた会えるという点でもお盆だなあ」 news_and_report

「わざとあざとエキスパート」のTikTok総視聴回数が1億回を突破するなど若い世代からも支持が広がっているいぎなり東北産。8月10日から連日開催されていた彼女たちのフリーイベント『都内近郊フリー巡業』八月場所も総動員数は約10,000人を数えるなど勢いは増すばかりだ。

本稿では、8月18日にアーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージにて行なわれた『都内近郊フリー巡業』八月場所の千秋楽の模様をお伝えする。

※なおこちらは、すでに各媒体に掲載していただいている記事に、全員分の冒頭と最後のMCや撮可写真を追加したものとなります。

総動員数約1万人。9日間連続を掲げた『都内近郊フリー巡業』八月場所

いぎなり東北産『都内近郊フリー巡業』

年末12月29日のパシフィコ横浜『いぎなり東北産 リベンジライブ』をソールドアウトさせるため、同時にまだいぎなり東北産を観たことがない人に観てもらう機会を提供することを目的として、2024年1月より毎月開催されている彼女たちのフリーイベント。今月は9日間連続開催を掲げて8月10日のステラタウン大宮 メローペ広場から初日がスタートした。途中、台風の影響でお台場でのイベントが中止になってしまったものの、学生たちの夏休みおよび大人たちのお盆休みとも重なり、連日多くのファンが会場へと集結。想像を遥かに超えた観客で溢れかえる観覧エリアをバックに撮影されたミニライブ終了後の集合写真もまた、連日SNSのタイムラインを驚きのコメントで溢れさせていた。

そして迎えたフリーイベント千秋楽。連休最終日ということもあり、会場となったアーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージには、初めていぎなり東北産のイベントにやってきたという“一見産”や子供連れ、メンバーとさほど年齢が変わらない女の子たちなどなど、実に多くの皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)がいぎなり東北産メンバーの姿を観ようと詰めかけていた。

『都内近郊フリー巡業』八月場所千秋楽スタート。「いぎなり東北産、がんばるっちゃー!」

いぎなり東北産
律月ひかる
北美梨寧

開演時間の15時。夏の日差しが肌を焦がして、東京の気温は34度まで上昇する。サウンドチェックのために1曲公開リハーサルを行なったのち、『都内近郊フリー巡業』八月場所の千秋楽はいよいよ幕を開ける。コンセプトが“巡業”ということで、まずは寄せ太鼓の音が会場に鳴り響いてイベント開始を知らせる。さらにいつもの出囃子で、観客からはコールが発生。メンバーも「いぎなり東北産、がんばるっちゃー!」と声を合わせて気合い入れ。ステージに向かって一気に走り込んでくる。

最初に今回初めていぎなり東北産を観た人たちに向けて自己紹介。「ついに最終回ということで、最高の夏のクライマックスにしましょう!」と、律月ひかるが観客からの歓声を呼び込むと、「今日がラストということで、全員と目を合わせて帰りたいと思います。」「9日間たくさんの初めましての人と出会えて、こんなに東北産のこと気になってくれてるんだなってすごい嬉い気持ちになりました。今日は最終日。そんな嬉しい気持ちを爆発させたいと思います。」と、北美梨寧や葉月結菜は意気込みを述べる。安杜羽加が「最終日、一番ギャルで頑張りたいと思います。」と話せば、藤谷美海は「豊洲やお台場が大好きなので、今日も海をバックに頑張るぞ。」と謎のヨガポーズをきめるなど、最終日も自分のペースとキャラを崩さないふたり。そんな中で、最年少の伊達花彩は「今日、(私たちに)沼って帰ってください!」と声を上げていた。

律月ひかる:「ついに最終回ということで、最高の夏のクライマックスにしましょう!」

北美梨寧:「今日がラストということで、全員と目を合わせて帰りたいと思います。」

葉月結菜:「9日間たくさんの初めましての人と出会えて、こんなに東北産のこと気になってくれてるんだなってすごい嬉い気持ちになりました。今日は最終日。そんな嬉しい気持ちを爆発させたいと思います。」

安杜羽加:「最終日、一番ギャルで頑張りたいと思います。」

吉瀬真珠:「この夏の9日間。『夏といえば東北産!』ってなるように、最後までみんなで一緒に楽しんでいきましょう。」

橘花怜:「みなさんにとって、この9日間は素敵な夏の思い出になったでしょうか? 私にとっても素敵な9日間でした。本日の最終日、皆産と素敵な思い出にできるように最後まで頑張ります。」

桜ひなの:「こんなに東北産好きな人がいてくれて、すごく嬉しい気持ちで、9日間幸せいっぱいの気持ちがいっぱいでした(笑)。最終日も全力で頑張るので、みんなも一緒に楽しもうね。」

藤谷美海:「豊洲やお台場が大好きなので、今日も海をバックに頑張るぞ。(謎のヨガポーズ)」

伊達花彩:「初めて観てくださる方がたくさんいて、こうして会いに来てくれて嬉しいです。今日、沼って帰ってください!」

伊達花彩
藤谷美海
葉月結菜

いぎなり東北産の楽しさと可愛さが詰まった前半

服を着て、恋したい

千秋楽のミニライブ前半は、いぎなり東北産の楽しさと可愛さを見せつけて、初めましての人たちにも楽しみやすいステージを展開する。まずはこの日の撮影可能曲「服を着て、恋したい」から。スマホから超望遠単焦点を装着したミラーレス一眼まで準備万端な客席に「可愛く撮ってください。」と呼びかけて、次々と可愛い仕草と視線を投げるいぎなり東北産。観客は、その可愛さのすべてを取りこぼすまいとステージにカメラを向け続けた。

「明日からお仕事や学校の人ー? そんな連休最終日に私たちを選んでくれてありがとうございます。ここにいる全員を称える曲を歌いたいと思います! 暑さに負けないくらいみんなで楽しんでいきましょう! 」

安杜羽加が観客を煽って、いぎなり東北産らしさが込められた「シャチョサン」に、TikTokでもアイドルがこぞって動画投稿して話題となった「沼れ!マイラバー」を披露。特に「沼れ!マイラバー」はイントロが始まった途端に観覧エリアの女の子たちから「可愛い!」「最高!」の声が聞こえるなど、この曲目当てでイベントに足を運んだ初見の人たちも相当数いたことが伺えた。

北美梨寧

吉瀬真珠の特大ファンサにみうお君(ギャル好き属性)に似た声も

吉瀬真珠

途中のMCでは、来てくれた一見産に軽くインタビューする一幕も。北美梨寧がステージを降りて、前方にいた女の子にマイクを差し出して推しメンを訊ねてみたところ、吉瀬真珠の名前が上がる。「じゃあ真珠ちゃんの特大ファンサまで……3、2、1!」と、北美が突然の無茶振りを行なうと、吉瀬真珠はステージ上からその女の子の目を見て、恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような表情を浮かべながら「大好きだよ♡」と一言。即座に観覧スペース全体から沸騰したやかんのような音が響き渡る。ステージ上のメンバーからも悲鳴や「いいなー」の声。そして「俺も……」という、みうお君(ギャル好き属性)に似たつぶやきが聞こえたりもしていた。

可愛いだけではないいぎなり東北産

「真っ直ぐに、明日がある」

後半は、いぎなり東北産の可愛いだけではない面を披露する。「メタハンマー」では怒りの感情にも似た熱い想いを歌声に乗せて力の限りのパフォーマンス。「真っ直ぐに、明日がある」では、舞台芸術のように歌声で聴かせ、動きで物語を表現。TikTokから知り、初めてステージを観たという人たちからすると、いぎなり東北産が持つ(きっと想像以上だったであろう)ポテンシャルの高さと引き出しの多さ、表現の多彩さは、彼女たちのまた違った魅力、新しい一面として2024年の夏の日差しとともに記憶に刻まれたことだろう。

「拙い永遠を、そして果てない夢を」

橘花怜(いぎなり東北産)

「この世界、永遠なんてないのかもしれない。けど、みんなと過ごしたこの夏の思い出は、私にとって間違いなく永遠の宝物でした。これからもみなさんと一緒に拙い永遠を、そして果てない夢を追いかけていきたいなと思っています。」

生きることに不器用で、だけど実直で懸命。そんな人間味溢れるリーダー・橘花怜が、どうしても使わずにはいられなかった「永遠」という言葉。自分は間違いなく永遠だと信じている。だけど、本当にそれを永遠と呼んでいいものなのかはわからない……。彼女のそんな生真面目さが、無意識のなかで「拙い永遠を、そして果てない夢を」と言葉を生む。しかしながら、この日のこの瞬間、豊洲に集まった人たちも、きっと想いは彼女と彼女たちと一緒だったことだろう。

肩を組んで息の続く限り歌い上げる無敵のTOHOKU9

彼女たちの熱い気持ちが込められた「負けないうた」で、連日行なってきた『都内近郊フリー巡業』八月場所は締めくくられる。陽炎の向こう側、灼熱と化したステージで、肩を組んで息の続く限り歌い上げる無敵のTOHOKU9。年末のパシフィコ横浜へ、そして夢のステージへと届くようなその歌声に、群衆という表現がふさわしいほどに集まったファン、多くの人たちからは惜しみない拍手と声援が送られていた。

いぎなり東北産、8月『都内近郊フリー巡業』に1万人動員。

「会えなくなった方にまた会えるという点でもお盆だなあと思いました。」

律月ひかる

予定していた『都内近郊フリー巡業』八月場所千秋楽のセットリストを終えて、最後にメンバーひとりひとりが感想を口にする。「素敵な夏になりました。」と吉瀬真珠が話せば、「どんなに暑い中でも来てくれてすごく愛を感じました。12月29日のパシフィコ横浜も来てください。」とは伊達花彩。桜ひなのが「皆産がこの時間を作ってくださったおかけで、私たちもこんなに幸せな気持ちになれています。」とコメントすれば、葉月結菜の「毎日毎日、私たちの想像を超えるたくさんの皆産が会いに来てくれるおかげで、『今日もみんなのためにもっと頑張んなきゃ!』『もっと可愛くならなきゃ!』って、そんな思いで毎日やっていました。本当に皆産が来てくれたおかげで9日間充実した日々を過ごせました。」という感謝の言葉が彼女たちのリアルだろう。

「今回、初めましてで会うことができた方も、いつも来てくれている方もたくさんいたと思うんですけど、なんか数年ぶりとかに、すごい久しぶりに会えた方とかもいて。なんかもう会えなくなった方にまた会えるという点でもお盆だなあと思いました。」という律月ひかるの秀逸過ぎるコメントには、見事なオチのつけ方に思わずどよめきと笑いが起きる。一方、一見産エリアにいた女の子たちからは、その発言の後に上手いこと言ってちょっと満足そうでもあり、ちょっと照れているようでもある律月の姿を目の当たりにして、「可愛い……。」の声が思わず漏れ出てしまっていた。

伊達花彩:「はい、みなさん。9日間本当にありがとうございました。どんなに暑い中でも来てくれてすごく愛を感じました。12月29日のパシフィコ横浜も来てください。」

吉瀬真珠:「本当にありがとうございました。またお会いできるように私たちもいっぱい頑張ります。素敵な夏になりました。」

桜ひなの:「素敵な時間をありがとうございます。皆産がこの時間を作ってくださったおかけで、私たちもこんなに幸せな気持ちになれています。また来月もきっとあるので、そしてパシフィコ横浜や仙台電力ホール(※9月29日『仙台ワンマンライブ 〜年末への前哨戦〜 追加公演』)などいろいろイベントあるので、また素敵な思い出作ろうね!」

北美梨寧:「9日間いつもきてくださる皆産の熱い想いと、一見産のキラキラの笑顔でたくさん元気をもらいながら、楽しい夏にすることができました。12月29日、みなさんお待ちしております。」

橘花怜:「9日間ありがとうございました。皆産と一緒に過ごす時間があまりにもキラキラで青春で、とてもとても幸せな毎日でした。今回は12月29日のために頑張ってきたので、ぜひぜひお友達をたくさん連れて会いに来てくれたら嬉しいですし、この先にあるものが私たちの未来であり夢だと信じて……これからも頑張っていきたいと思います。」

葉月結菜:「毎日毎日、私たちの想像を超えるたくさんの皆産が会いに来てくれるおかげで、「今日もみんなのためにもっと頑張んなきゃ!」「もっと可愛くならなきゃ!」って、そんな思いで毎日やっていました。本当に皆産が来てくれたおかげで9日間充実した日々を過ごせました。私たちはこの9日間もですし、この1年間、年末のパシフィコ横浜に向けて頑張っていますので、ぜひそこも見届けてくれたら嬉しいなと思います。本当にありがとうございました。」

律月ひかる:「9日間本当にありがとうございました。今回、初めましてで会うことができた方も、いつも来てくれている方もたくさんいたと思うんですけど、なんか数年ぶりとかに、すごい久しぶりに会えた方とかもいて。なんかもう会えなくなった方にまた会えるという点でもお盆だなあと思いました。とても素敵な思い出をありがとうございました。」

安杜羽加:「9日間フリーイベントありがとうございました。今ここにいる皆産で12月29日のパシフィコ横浜を迎えられたらなと思いますので、来てくれたらうれしいです。ありがとうございました。」

藤谷美海:「9日間、来てくださってありがとうございました。来てくださったすべての皆産に感謝です。ありがとうございました!」

安杜羽加

『都内近郊フリー巡業』で再認識したこと。「すごい自信もつきました」

イベントが終わり、観覧エリアを縫うように設置された動線を通ってメンバーが退場していく。最後まで観客ひとりひとりの声に応えるように手を振ったり笑顔を見せていたメンバーの目が潤んで見えたのは、ファンの人たちにとってそうであったように、今回の『都内近郊フリー巡業』八月場所が、彼女たちにとっても何物にも代えがたい2024年夏の素敵な思い出になっていたから。そして、北美梨寧が「1日は台風で潰れちゃったけど、みなさんが会いに来てくれるのが本当にありがたくて、日に日に感謝の気持ちでいっぱいになりました。」と言っていたり、藤谷美海が「ステージに立つたびに『今日もこんなに来てくれるの!?』が連日続いたから、すごい自信もつきました。」と言葉にしていたが、こんなにも多くの人たちが自分たちを応援してくれている、興味を持ってくれているという事実を再認識することができて、つい感情が昂ってしまったからなのかもしれない。

なお、フリーイベント『都内近郊フリー巡業』九月場所は9月8日(日)に神奈川県内にて開催が決定。そして2024年12月29日には、パシフィコ横浜にて『いぎなり東北産 リベンジライブ』を開催する。周知のとおり、彼女たちが2024年に掲げているのはただひとつ。『いぎなり東北産 リベンジライブ』のチケットソールドアウト。彼女たちがずっと夢にまで描いたステージは、きっとその先に待っているはずだ。

取材・写真・文:Yosuke TSUJI

【関連リンク】

いぎなり東北産 オフィシャルサイト https://madeintohoku.com
いぎなり東北産 公式X https://twitter.com/madeintohoku
いぎなり東北産 TikTok https://www.tiktok.com/@the_made_in_tohoku

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