機材周りの話が続いて恐縮だが、今回はマウスの話。往年の名器・Microsoft IntelliMouse(インテリマウス)を今なお求め続けるインテリマウスの亡霊たちに、私がたどり着いた「Xiaomi Wireless Mouse 3」という正解をお伝えしたいと思っている。
なお、年末に執筆したばってん少女隊のライブレポートは、各メディアに掲載していただいているので、そちらをお読みいただき、ぜひポストなりなんなりをしていただければと思う。彼らが掲載してくれないと世に出ていかない。そのためにはファンのみなさんのリアルな反応と、それによって、「あ、このアイドル/アーティストを掲載すると、いい反応が返ってくるんだな」とメディア側に認識してもらうことが非常に重要である。
その昔、Da-iCEが世に出てきた時の話。彼らの記事を掲載をしてSNSにアップすると、一番早く反応するのが彼らの公式アカウントだった。そして公式がリポスト(当時はリツイート)することで、彼らのファンも早く、そして大きな反応を返してくれた。そんな状況が続いたので、気づけばDa-iCEの記事はどのメディアも毎回載せるようになっていったと記憶している。
そう、世の中というのは、実はそんなもの。あれこれ考えがちだが、仕掛けの裏側は意外とシンプルだ。
でも、そんなことを知らない人たち、何かの理想に取り憑かれていたり、偶像を過度に崇拝しがちな人たちは、自分の都合のいい推測と希望だけでああだこうだまったく的はずれなことばかり言いがちだ。でも、覚えておいてほしい。背景なんてものは至ってシンプルなのだ、と。それと同時に、君らが安易に想定しがちな悪者は、本当に悪者とは限らない。そもそも原因を作らなければ、判断を下す必要もない。にも関わらず、判断を下した側をあれこれ悪く言うのは、冷静に考えて実に頭の悪いムーブメントだとは思わないだろうか。なんというか、人というのは、自分たちに都合の悪い事実は隠して正当性を主張したくなる生き物。過剰な偶像崇拝は否定しないが、そこを見誤って間違ったものを攻撃してはならない。
なんだか話が大きく逸れた。話をマウスに戻そう。
インテリマウスとはなんだったのか?

Microsoft IntelliMouseは、1996年に登場したマイクロソフト製マウスの代表的シリーズだ。スクロールホイール付きマウスを一般に広め、ウィンドウズ環境での操作を直感的にした功績で知られる。
特徴は、早期からのスクロールホイールと追加ボタンによる高い操作性。1999年登場のIntelliMouse Explorerでは、ボールを廃した「IntelliEye」光学センサーを採用し、マウスパッドを選ばず高精度にトラッキングできる点が画期的だった。この光学式+ホイール+多ボタンという組み合わせは、その後のマウスの標準仕様となり、IntelliMouseは”現代的マウスのひな型”となった。
形状面では、手に自然になじむエルゴノミクスデザインがシリーズの象徴だ。右手専用の非対称シェイプを採用したIntelliMouse Explorer 3.0は、長時間作業でも疲れにくいフォームとして高評価を得た。一方、IntelliMouse Opticalなど一部モデルは左右対称デザインで、右利き・左利きどちらでも使える万能さを打ち出している。
こうしたハードウェア的完成度から、IntelliMouseはオフィスユーザーからゲーマーまで幅広く支持された。特にIntelliMouse OpticalやExplorer 3.0は、高性能な光学センサーと扱いやすさでFPSゲーマーから”定番ゲーミングマウス”として熱烈な支持を集めた。発売から十数年を経ても中古市場で高値取引される個体があることや、Classic IntelliMouseがリバイバル投入されたことからも、その”名機”としての位置づけがうかがえる。
総じてMicrosoft IntelliMouseは、スクロールホイールや光学センサーの普及を牽引し、エルゴノミクスと実用性を高次元で両立させた歴史的シリーズと言える。”奇抜さよりも手になじむこと””過度な機能よりも安定した基本性能”を重視するユーザーから、いまも指名買いされる存在だ。
そんなインテリマウスの正統後継を探して
さて、このインテリマウスの遺伝子を受け継ぐマウスを探し求める者は少なくない。Classic IntelliMouseやPro IntelliMouseといった公式の後継モデルも存在するが、価格や入手性、あるいは微妙なフィーリングの違いで、完全には満足できないユーザーも多い。
私自身、長年マウスを渡り歩いてきた。スペック至上主義に走った時期もあれば、デザイン重視で選んだこともあった。だが結局のところ、マウスというインターフェースで最も重要なのは「手触り」と「フィット感」、そして「疲れにくさ」だという結論に至った。どんなに高DPI※でも、どんなに多機能でも、手に馴染まなければ意味がない。
(※DPIは Dots Per Inch(ドット・パー・インチ) の略。「マウスを1インチ(約2.54cm)動かしたときに、画面上のカーソルが何ドット動くか」の指標。)
そんな私が辿り着いたのが、Xiaomi Wireless Mouse 3である。「中華のマウス……?」と侮るなかれ(もっともXiaomiは、いわゆる我々が持つステレオタイプの中華メーカーとは一線を画すメーカーなのは、ガジェット好きはわかっていると思うが)。このマウスこそ、インテリマウスが体現していた”手になじむ道具”という理念を、現代に蘇らせた逸品。マウス界のエクスカリバーなのだ。
……いや、それは言い過ぎ。そこまでのものじゃない。だって2,000円だし。
まずはXiaomi Wireless Mouse 3の外観デザインから



今回購入したのは、ブルー。ちなみにカラバリは4色。オフホワイト、ダークグレー、ピンク、ブルーと、ダークグレーはともかく、どの色もパステルカラーで、サイドボタンやホイール周辺のパーツが濃い目の同系色でコントラストを描き出す。PCパーツのドギツさや下品さのない、可愛らしくて上品なデザイン。サイドボタンは普段まったく使わないが、親指を添えるポイントとしても邪魔にならない。
Xiaomi Wireless Mouse 3のフィーリング

このマウス、別にスペックがどうとかは関係ない。ゲーミングマウスではないので、スペックに注目すべきポイントは特にない。PixArt社の光学センサーを搭載し、DPIが1200程度と必要十分な性能を備えているようだが、そもそも、直接手に触れるインターフェースにはスペック以上に重視すべきものがある。それがフィーリング。想像してみてほしい。どんなに高性能なマウスでも、加水分解が進んでベトベトだったら使おうとはしないだろう。むしろ触り心地やホールド感がよかったら、高性能を追求しなくても普通のマウスでいい。普通に安いマウスで、手に持った時のフィーリングが最高なものが、結局最高だ。

なので余談だが、これまで使ってきたマウスの中で個人的に最高だったのはCompact Optical Mouse 500だ。あのマウスの小ささと、持った時の感じ、プラスチックの手触りはよかった。なのでインケースなりマイクロソフトなり、ぜひあのCompact Optical Mouse 500だけは復活させてほしい。もしくはどこかにケーブルが加水分解していないデッドストックはないものだろうかといまだに思っている(私が所有していたものは、ケーブルの加水分解が進んでしまって捨てた)。
というわけで、Xiaomi Wireless Mouse 3のフィーリング。このマウスは手触りがいい。「入念にデザインされた人間工学に基づく曲線が、手にぴったりとフィットします。外側の表面がなめらかなので心地良く握れます。」というフィット感もさることながら、プラスチックの手触りがいい。あと、ホイール以外は全部プラスチックなので、表面がサラサラしているのがいい。
静音性
しかもXiaomi Wireless Mouse 3は静音仕様。クリック音がしない。ホイールも静か。デスクの上を滑らせて操作する限りは、高い静粛性を誇り、オフィスやカフェでの操作や作業でも周りを気にする必要がないのは評価ポイントだ。
3つのデバイスと接続可能

パソコンなどデバイスとの接続は、2.4GHzで1チャンネル、Bluetoothで2チャンネルの3チャンネルを用意。つまり3台のデバイスに接続が可能で、底面のボタンで切り替えて使用できる。Bluetoothはボタン押したらPC側が認識して接続できるようになるし、2.4GHz帯での接続は、電池ボックスの横に忍ばせているUSBのレシーバーをPCのUSBコネクタに挿せばOKだ。
なお、使用には単3電池1本を使用する。内蔵バッテリーではないので、バッテリーがヘタる心配もない。そして使わないときは底面のスイッチでOFFにできるのが地味に使いやすい。
モバイル性……は普通だけど持ち運ぶ



本体サイズは119×64×41mm。それってどんなサイズなの?というと、マイクロソフトのBasic Optical MouseやアップルのMagic Mouseと縦や横の幅はほぼ変わらない。ただ、Xiaomi Wireless Mouse 3はMagic Mouseみたいに平べったくないので、丸みがある分、高さが増える。なので当然、持ち運ぶのはちょっと邪魔になる。
ちなみに私はモバイル用のマウスとしてもこのマウスを使っており、ダイソーのインナーバッグにACアダプターやケーブルとともに収納して持ち運んでいる。まあ、正直かさばる。
Xiaomi Wireless Mouse 3の価格も魅力的!
Xiaomi Wireless Mouse 3は、公式では2,480円。Amazonでは2,200円くらいになっている。2,000円なら試しにひとつ購入してみてもいい価格帯ではないだろうか。
実際の購入者からも、静音性の高さ、複数デバイスへの接続利便性、マットな質感や握り心地の良さなど、コストパフォーマンスの高さが評価されている。一方でBluetooth接続に懸念の声もちらほら見られるが、私の使用環境下では発生せず。ファンダムを製品開発に生かすXiaomiのことだから、すでに改善されている可能性も高い。
そのほか実際の購入者からの評価に興味がある人は、Amazonの商品購入ページから確認できる。
余談:ファンダムから生まれるXiaomi製品

今や、ガジェット好きなら名前を知っているXiaomi。『シャオミ 爆買いを生む戦略 買わずにはいられなくなる新しいものづくりと売り方』という書籍には、爆買い関係なく、ヒットを生むためのファンダム形成戦略が紹介されている。中国で150万部を超えるベストセラーとなったこの書籍は、単なるXiaomiの販売戦略というだけでなく、ファンダムを成長させることがヒットにつながるアイドル戦略にも参考になることは、アイドル界隈にはあまり知られていない……(にやり)。
総評:とにかく買って試してみて
結論を言おう。Xiaomi Wireless Mouse 3は、インテリマウスが体現していた”手になじむ道具”という理念を、2,000円台という驚異的なコストパフォーマンスで実現したマウスだ。
高DPI、高ポーリングレート、RGB LED ── そんなスペック競争に疲れた者たちよ。マウスに求めるべきは、手に吸い付くようなフィット感であり、一日中使っても疲れない軽さであり、カチャカチャ鳴らない静粛性であり、何より”触っていて心地いい”という感覚ではないだろうか。
Xiaomi Wireless Mouse 3は、そのすべてを満たしている。3台までデバイスを切り替えられる利便性、単3電池1本で動く気楽さ、そして何よりこの価格。試さない理由がどこにあるというのか。
というわけで、令和まで彷徨い続けているインテリマウスの亡霊たちが求めていた答えは、ここにある。騙されたと思って、まずは一つ、手に取ってみてほしい。
その手触りが、すべてを物語るはずだ。
リンク
Xiaomi Wireless Mouse 3(Amazon/多数のユーザーレビューもあり)
シャオミ 爆買いを生む戦略 買わずにはいられなくなる新しいものづくりと売り方



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