ukka・葵るりの幸せ空間── 惑星からの来訪者(いぎなり東北産・藤谷美海)を迎えて21歳生誕ライブ

ukka・葵るりの幸せ空間── 惑星からの来訪者(いぎなり東北産・藤谷美海)を迎えて21歳生誕ライブ オリジナル ライブレポ

7月19日の昼下がり。渋谷の地下空間で開催されたukka・葵るりの生誕ライブ『幸せの葵るり〜♡わたしらしさ♡〜』で、会場にいる全員が魔法をかけられることになった。

葵るりの生誕ライブが紡いだ奇跡の時間

「俺の嫁、俺の嫁、葵るりさーん!」
「いやいやいやいや俺の嫁、俺の嫁、葵るりさーん!」

開演直前のVeats Shibuya。響き渡るこの声に、思わず笑みがこぼれる。かつてBerryz工房の「清水佐紀さぁーん!」で培われたアイドル文化が、変遷を繰り返し、グループやプロジェクト、事務所、そして時をも超えてしっかりと受け継がれているのだ。

この日、ふわふわともこもこで装飾されたフロアに集まったのは、まさしく「みんなの推し」葵るりを愛してやまない人たち。そんな熱気に包まれた会場に、ついに主役が現れた。

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葵るりワールドの♡桃色♡の扉が開く瞬間

生誕ライブの幕開けを告げるサインを送るような楽曲が、会場の空気を組み上げる。葵るりらしさという名の魔法が、確実にフロアへと放出されていくのだ。続く楽曲では、ステージ上がまるで桃色のファンタジーのように変貌を遂げる。

翌日に21歳の誕生日を控えた葵るり。その特別な前夜祭ともいえる日の心境を「今日は緊張でお米が喉を通らなかった」と明かせば、お米だけに会場は炊飯器のようにひゅーと沸く。また、生誕衣装について「白にペンライトカラーの紫を取り入れてもらいました。あ!間違えた!ラベンダーだった!」と、自分のメンバーカラーを微妙にいい間違えて笑いが起こる。さらに小道具のステッキを衣装に引っかけてひとりで騒ぐ姿も含めて、大変そうでなにより。このあたりが葵るりらしさの真骨頂だろう。

先輩への敬意と、渋谷の地下を染める幸せ色

その後のセットリストも実に充実していた。先輩ももいろクローバーZの「泣いてもいいんだよ」をはじめとする楽曲を次々に披露しながら、観客からのコールとともに渋谷の地下空間を「幸せの葵るり空間」へと塗り替えていく。──そう、ぼくたちは葵るりと特別な時間を共有しているのだ。

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惑星からの来訪者との奇跡のコラボレーション

事前に予告されていたスペシャルコーナー。いぎなり東北産の藤谷美海との共演である。葵るりが語る「ラッキーさん」とのエピソードが、これまた興味深い。

「(美海ちゃんは)うちのお母さんに編み物を見せたことがある!」
「(美海ちゃんは)お兄ちゃんにも会ったことがある」
「(美海ちゃんが)プレゼントしてくれたアクセサリーを今日つけてる」

ちょっと面白いものから素敵なエピソードまで、その幅広さに会場もほっこり。そして披露されたのが、いぎなり東北産「わざとあざとエキスパート」と私立恵比寿中学「大好きだよ」の2曲である。

仲良しのふたりとはいえ、ステージで一緒に歌を披露するのは非常にレア。会場の盛り上がりようが、この瞬間の特別さを物語っている。目の前に広がっている景色は、滅多に見られないもの。そんな実感が、観客ひとりひとりの胸に刻まれたことだろう。

惑星への帰還という名のミステリー

そして、コラボが終わると起こったミステリー。ラッキーさんこと藤谷美海が突如として発した言葉がこれだ。

「惑星に帰りたいと思います!」

そもそもそんな設定があったのかすら不明ながら、惑星から来た設定を急に思い出したかのように、残像だけを残して足早にステージを横切って消えていく。このミステリアスな演出(?)の妙味に、会場は再び沸き立った。

21歳の決意表明──「かわいいだけじゃだめです」を証明する夜

メインパートからアンコールまで、葵るりらしさは終始全開だった。様々な楽曲を披露しながら、リボンをふたつつけてアレンジされた髪の毛から、衣装と合わせた白い靴の先まで。もしくは魔法をかけるかのようにフロアに向けられるステッキの先まで、すべてが葵るりという名の輝きに包まれていた。……いや、厳密にいうと、葵るりと愛犬のまるぷー「ぷぷちゃん」に包まれていた。なお、ぷぷちゃんは12月24日生まれである。

そして、生誕ライブを締めくくる言葉として、彼女はこう語った。

「みんなと私の21歳の生誕祭を迎えられて嬉しいです。前回はかわいいかわいいでお腹いっぱいだったかと思いますが、今回は、るりちゃんはかわいいだけじゃないんだぞー!ってのをお見せできていたら嬉しいです」

21歳という新たなステージへの決意。それは「かわいさ」の向こう側にある、もっと多面的な自分を見せていこうという宣言でもある。

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贅沢なカメラマンと、惑星への再帰還

公演ラストの集合写真を撮影したのは、なんと藤谷美海その人。ゲストをカメラマンに起用するという、なんとも贅沢な使い方である。

「るりちゃん美海ちゃん、かわいいよー!」

この掛け声とともに撮影。そして再び起こったのが、あのミステリーの再現だった。ラッキーさんは再び設定を思い出したかのように、惑星に帰るために残像を残してステージを横切って消えていく──。

魔法は終わらない

7月19日の昼下がり、Veats Shibuyaで起こったのは確かに魔法だったのかもしれない。21歳を迎える葵るりの生誕祭という特別な時間。それは観客ひとりひとりの心に、きっと長く残り続ける記憶となったことだろう。

「かわいいだけじゃない」葵るり。その新たな一面を見せてくれた『幸せの葵るり〜♡わたしらしさ♡〜』は、間違いなく彼女にとっても、会場にいたみんなにとっても、忘れられない午後となった。

渋谷の地下で織り成された奇跡の時間。余韻は、まだ続いている。

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