吉川友、『きらレボ』OP曲や「ロマモー」で台湾大熱狂

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7月には舞台『大悲』、9月には舞台『誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」〜闇ヲ見つめる者〜』出演と、女優としても目覚ましい活躍をみせている吉川友が、8月17日(土)に台湾・台北市にあるライブハウス台湾Jack’s Studio<杰克音樂>にて開催されたイベント『IDOLidge Carnival in TAIPEI』に登場した。さらにライブ後には士林夜市にてファンとの食事会も実施。そして新しい作品を感じさせる(?)撮影も秘密裏に行なったなど、想像以上に盛りだくさんだった今回のきっか訪台の模様を紹介しよう。

つい先日は初めてのディナーショーを行なった吉川友だが、彼女にとって台湾は、2018年2月の『第6回 台北國際動漫節』以来、約1年半ぶり。過去にはそのライブパフォーマンスで“台湾を跪かせた”こともあるきっかのステージに、現地ファンと日本から駆けつけたファン、そして同イベントに出演するAKB48 Team TPや桃色革命のファンなどを巻き込んでフロアは熱狂していた。

午前中から行なわれた1部のステージでのトピックといえば、セットリストにMilkyWayの「アナタボシ」を組み込んできたことであろう。ご存知の方も多いと思うが、この曲は『きらりん☆レボリューションSTAGE 3』のオープニングテーマ。MilkyWayとは、アニメ『きらりん☆レボリューション』の主人公・月島きらり(久住小春)と雪野のえる(北原沙弥香)、花咲こべに(吉川友)によって結成されたグループだ。

台湾でもアニメファンなら必ず知っている『きらりん☆レボリューション』の曲を、オリジナルを歌唱したメンバーのひとりである吉川友が歌唱する。会場のファンからは「アナタボシ」に驚きの声が上がり、その声は即座に歓声へと変わったのだった。

You Kikkawa

2部で観客の熱狂を作り上げたのは、藤本美貴のカバー「ロマンティック浮かれモード」だろう。言うまでもなく最強のヲタ芸ソングとしても愛され続けているこの曲。今回のイベントにおいて、この曲を披露する資格があるとするなら、ハロプロのDNAを持つ吉川友よりほかにない(きっか自身、過去にも台湾でこの曲を披露したことがあったはず)。イントロがかかるだけでフロアは狂喜乱舞の大騒ぎとなり、ステージ上の吉川友だけでなく、オーディエンスもまたパフォーマンスを披露する。音楽は国境を超える。アイドルソングは国境を超える。ヲタ芸は国境を超える。眼前に広がっていたのは、日台アイドルファンが声を合わせて「美貴様美貴様お仕置きキボンヌ」ならぬ「きっか様きっか様お仕置きキボンヌ」のコールからの、まるでフロアに咲いた花のような、頭上でクラップしながらその場で回転ジャンプ(マワリ)する光景。“大の大人が”一体となって、ピースフルなカオスが台湾を染め上げていた。

You Kikkawa

もちろん吉川友はカバー曲だけではない。1年半ぶりの台湾に、彼女が新しく携えてきたのが、日本では最新曲「暁 -yoake-」とともに披露されることの多い「恋」。歪んだギターサウンドが軽快なロックチューンは、台湾でも受け入れられたようで、観客は心地よさそうに体でリズムをとりながらクラップを打つ。きっかもオーディエンスのノリを確認するようにステージを移動しながら、ひとりひとりにアイコンタクトで応える。

さらに最後には、台湾のファンに向けてのメッセージのように「ずっとずっとずっと君がスキだ」を歌唱して、1部と2部合わせて全10曲を披露した吉川友の台湾でのステージ。途中、最前にいた観客が持っていたほかのアイドルのうちわを取り上げる暴挙を繰り広げたりもしたが、ともかく高いビジュアルと圧倒的な歌唱力を持つアイドルとして、吉川友の名前は集まったアイドルファンに再認知されたことだろう。

吉川友

ライブイベント出演後、きっかは台北市最大の夜市である士林夜市へ足を運んだ。実は、イベント中にTwitterや特典会を通じて、ファンに食事会の開催を呼びかけ。指定された士林夜市の地下にあるフードコートには総勢20人近くの熱量高い吉川友ファンが集まり、食事会という日本では絶対行なわれないスペシャルな企画が緊急開催された。

吉川友

次々に運ばれてくる屋台料理と台湾ビールに舌鼓をうちつつ、ロング握手会ですら太刀打ちできないほどの長時間にわたってファンと交流(しかもきっか自ら出席者全員ぶんのビールを御酌。まあこれはサービスというより、単に本人がビールを早く飲みたかっただけなのだが)。参加したファンはもちろん、本人にとっても貴重な機会ということで存分に楽しんでいた様子だ。

ところが、台湾での食事会はこれだけでは終わらない。彼女が日本で有名なアイドルということが屋台の店員や隣の席に座っていた現地の人たちに伝わると、きっかのもとに「一緒に写真を撮ってほしい!」といったリクエストが寄せられる。これにきっかは笑顔で応えつつ、紆余曲折あってお店の看板にまでもサイン。逆に店長から臭豆腐やタピオカミルクティーが差し入れられるなど、気がつけばハリウッドスターがやってきたのかという状況で、民間レベルの熱い国際交流が行なわれていた台湾の一夜となった。

翌日はオフという名目で、現地スタッフおすすめの小籠包や、にんにくマシマシの空芯菜、そして魯肉飯を食べるところからアクティビティをスタート。台湾を代表するランドマーク「台北101」を訪れた際には、2019年1月に開業したばかりの近隣の複合商業施設「微風南山」にある、空を飛びながら台湾各地の風景をバーチャルで楽しめるアトラクション「i-Ride TAIPEI」にも挑戦し、現地の親子連れのお母さんのほうと謎の意気投合を見せるという一幕も。さらに“バイク王国”台湾としての一面を知るために、スタッフが乗っていた原付バイクの後ろに乗ってタンデムを体験し、「バイクの免許ほしいかも!」と、興奮気味に語っていた。
吉川友
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そしてこれら吉川友の姿は、ジンバルをつけたiPhoneにて、スタッフが随時映像として記録していた。はたしてこれら映像は一体何に使われるのか。単なる記録用の映像に、わざわざ手ブレを抑えるジンバルを装着したiPhoneを使うことは正直考えにくい。むしろ「恋」「暁 -yoake-」と配信限定シングルを立て続けにリリースしているきっかだけに、何かしらのコンテンツとして世に発表されるのでないか、と考えることが自然だろう。いずれにしても、吉川友の次の展開に注目したいところだ。

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そして、吉川友の海外に同行するといつも驚かされるのが、彼女のコミュニケーション能力の高さ。上記「i-Ride TAIPEI」の際には、きっかは日本語で、現地の親子連れのお母さんは中国語で対峙してコミュニケーションをとっているという不思議な光景を目の当たりにした(しかもお母さんが気を利かせて”Where (are you from)?”と、途中から英語で話しかけてくれたものの、きっかは「ウェア? 着てる服?」とかまったく通じていない。にも関わらず、いつの間にかコミュニケーションが成立しているという謎…!)。また、最終日にはホテルをチェックアウトして、スーツケースなどを預かってもらったのだが、その際にも、きっかはマネージャーよりも先に「お姉さん! これ、預かって! きっか!」とフロントに大声で(もちろん日本語で)叫んで、さらに預かりの窓口をしていたホテルマンには「Baggage, baggage! 」と訴えるだけで、さっさと受付を済ませてしまう。”Would you keep my baggage?”と、依頼するためのフレーズをひとり反復練習していたのがアホらしくなるほどに、彼女は言語の壁を飛び越えてしまうのだ。

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言葉とは目的ではなく道具にすぎない。海外での吉川友の言動を見ていると、言葉の本質とは何なのかを思い知らされてしまう。いやはや、吉川友、恐るべしである。

吉川友
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