You Kikkawa held a regular-monthly live event on Febrary 11th.
A special program was prepared for the event that she acted at one scene of a love story on Japanese famous TV dramas.
It was revealed while the event, and she screamed “No! Mr. Ito!” because she didn’t want to say a phrase like “I love you”.
“Mr. Ito” is her management agency staff.
2月11日、吉川友が定期公演『定期公演やってみっか!』をPacific Heaven(パシフィック ヘブン)にて行なった。
通常のライブとは異なり、限られた人数で行なわれるこの定期公演。過去には、ワンマンツアーのタイトルを決めるなど、きっかの芸能活動に大きく関わる部分すらこの場で、友フレの中の友フレ、友フレの精鋭たちとともに決められてきた。
とはいえ、きっかの“あの感じ”なだけに、イベントは終始アットホームな雰囲気で展開する。彼女が毎週月曜日に行なっているSHOWROOM『吉川友のSHOWROOMやってみっか!』にゲストを呼んだ時の雰囲気に近いのかもしれない。思えば、会場となっているPacific Heaven(ハロプロメンバー出演のYouTube番組の収録や、各種メディアの取材現場としても使われることが多い)のステージは、どちらかというと、SHOWROOMの背景画像に描かれているような形に近いし、彼女の定期公演の台本は、SHOWROOMでも多くの番組を担当している構成作家が書いている。ましてや今回の司会進行は、“そういった意味でも”知る人ぞ知るスベリー・杉田。SHOWROOMで表示されているアバターの代わりにリアルな友フレが表示されていると考えれば、あのカオスな番組をクローズドで行なっているのとなんら変わりはない(彼女のミニライブと特典会はついてくるのだが)。
もっとも、昨今の彼女は2月20日から下北沢・本多劇場で行なわれる舞台『あじさい』の稽古の真っ最中。歌手モードではなく女優モードなので、友フレと直接会う場は限られている。そんな中での定期公演だけに、友フレからすると貴重な機会となったはずだ。ちなみに1月にタイで行なわれた『JAPAN EXPO THAILAND 2019』に出演した彼女にとって、今回の定期公演は2019年国内最初のイベントでもあった。
バレンタインデー間近ということで、「Valentine’s RADIO」(松任谷由実のカバー)が流れる中、“魔道士っぽい”とスタッフに言われた衣装で吉川友がステージイン。早々にスカートの裾から糸が出ているのを見つけて、マネージャーにハサミを要求。ところが「あるあるだよね、こういうの。」とか言いながら、結局ステージ上でそのほつれた糸を引きちぎるという、いつもの豪快さを見せつけていた。
イベントは、「「すき」の数え方」から始まる、バレンタインを意識したセットリストのミニライブでスタート。手拍子と歓声で盛り上がった1曲目が終わったところで、友フレがひとり遅れて入場してくる。会場の出入り口がステージのすぐ脇ということで、もちろんきっかも入室に気づく。吉川友に見つかってしまった友フレ。この状況を最も的確な表現で記すなら“飛んで火に入る夏の虫”。きっかは、獲物を見つけたハイエn……いや、女豹の鋭さと俊敏さで「こんにちはー。お名前は?」と、おもむろにその友フレへマイクを向ける。「どうされたんですか? 時計がズレてたんですか?」と、話を膨らませようとするきっかに、「いや、時差が……。」と切り返す“まさる52歳”(友フレ)。「そうなんですねー。どうぞー。まだ1曲も歌ってないんで。今から1曲目なんで。よかったですねー間に合って。よかったよかった。」と、きっかがニセ情報を伝えれば、会場からは軽いツッコミと笑いが起こる。
定期公演に来る友フレたちは、この出来事を「嘘も方便。遅れてきた人をがっかりさせない、吉川友なりの配慮だなぁ。素晴らしい人だ。」なんて受け取り方をする……わけがなく。むしろ吉川友のことを知り尽くした友フレほど、こう思うはずだ。「こいつ、遅れてきたファンをからかって楽しんでやがる……!」と。
「30秒くらい前から始まった『吉川友の定期公演やってみっか!』。じゃあ、2019年初歌いのほうをやっていきたいと思います。」
あくまで“今始まったばかり”という設定を突き通す吉川友は、「会いたくなったら」「運命」「TO BE…」とバラードを聴かせる。吉川友のキャラクターがどうであれ、彼女の伸びやかな歌声は裏切らない。それは友フレにとって常習性すら覚えてしまうギャップ溢れた彼女の魅力であり、全友フレにとって最後の拠り所でもある。
きっかは、愛しさと切なさが詰まったページを一枚また一枚とめくるように、楽曲に描かれた物語を一言ずつ歌へと変える。その音が観客ひとりひとりの耳元に届くことで、歌は再び物語となって胸の奥へと染み込んでいく。彼女がバラードを歌う時はいつも、そのボーカリストとしての実力値に驚かされてしまう。それは昔から変わらない。
ミニライブの後は企画コーナー。司会進行として呼び込まれたスベリー・杉田に対して、きっかはさっそく「岡井さんは何歌ってました?」と質問を投げかける。実はこの日、山野ホールでは岡井千聖のライブが行なわれており、スベリーはそのライブを観に行く予定だった。しかし突然の吉川チームからのオファーで、本イベントのMCをすることに。結果的に彼は、吉川友定期公演の昼公演MCを務め、即座に会場を出て山野ホールへと向かい、岡井のライブを数曲だけ観て再びこの場所へと戻ってきたという。これにはきっかも思わず「サンキュー!」と一言。「ロッキュー!」と脊髄反射のように言葉を返すスベリーだった。
「今回、アプガと道重さゆみさんもいらっしゃったんですけど、なかなかハードで全然観光に行けなくて。最終日にゴルフとマッサージに行けました。」
ふたりのトークは、きっかが『JAPAN EXPO THAILAND 2019』出演で訪れたタイについて。マレーシアに引き続き、海外でゴルフコースを回ったというきっかは「暑いから、スコア下がりました。暑いとスコア下がるんですよ。いろいろありまして、池ポッチャンたくさんしました。」とコメント。「きっかのゴルフのスコアが伸びなかったのはタイの暑さではなく気圧のせいなんじゃないだろうか」と、思った友フレも多かったはずである(基本、吉川友が“自称”調子が悪い時、その原因は本人曰く“気圧”である)。
さらに間もなくバレンタインデーということで、バレンタインについての質問がなされる。今年のバレンタインは舞台稽古だという女優・吉川友。「私、いつからバレンタインのチョコレート作ってないんだろう? 全然作ってないです。物心ついた頃から作ってないです!」と、答えると、すかさずスベリーから「じゃあ生まれてから作ったことないんじゃないですか。」と、ツッコミが入る。「買うほうがよくないですか? 美味しいし。手作りがいいって人、います? 私はぶっちゃけ、無理。」と、きっかはなぜか手作りチョコに否定的。その理由を「丸いトリュフみたいなのの作り方が、素手で丸める人も、サランラップ使う人とかいると思うんですけど、小学校の頃、手で丸めた友達のを食べたときに、ちょっと匂いがしたんですよ……。」と、明かすと、観客は爆笑しつつ、否定派意見にも一定の理解を示していた。
そしてここからが特別企画。「そんなすっかり女優のきっかにチャレンジしていただきたいお題がございます!」と、スベリーが台本を進めたところで、「やだーー!!」と、茨城で育んだ野生の勘が危機を察知したのか、きっか絶叫。「今日は会場のみなさんにバレンタイン気分を味わってもらうため、女優・吉川友から素敵な台詞をみなさんにお届けしたいと思います!」と、企画内容が明らかにされると、会場は大興奮、そして拍手喝采が巻き起こった。
きっかが演じるために用意された台詞の数々は、過去の大ヒット恋愛ドラマの名シーンを彩ったものばかり。これらを一旦、きっかは大根役者も真っ青の棒読みで感情を入れずに淡々と読み上げる。
「これ(台詞の披露)、ここの場だけですよね?」
「いや、各国でライブをしてワールドワイドな活躍をしているきっかですから、世界中に配信したいなって。」
「やですー!」
「カメラもご用意しましたので。」
「やだやだやだ! やだ! ……ちなみにSNSは何に上げるんですか?」
「ありとあらゆるSNSに。」
「やですー! あー! もうやだ! 伊◯さん! やだ! ほんとやだ! ほんとやだ! 絶対にいや! ちょっと伊◯さん!!」
半狂乱になって全力で嫌がる吉川友。なお、いつぞやの「ちょこっとプッチンプリン」を森ティーに取られた時と同じように、彼女がきっかスタッフの名前を挙げて訴えてくる時は、本当に嫌がっている時である。が、しかし、嫌がればなんでも回避できるほど、スタッフは甘くはない。
「私がもう決めた! Facebook! Facebookかmixiか前略プロフィールしかダメ! ダメ! 世界に配信したいんですよね? じゃあ世界が使っているFacebook。インスタは自分のオリジナリティを出す場なのでダメですよ! や、本当にインスタとTwitterは大丈夫です! やっぱり今、登録者数を上げたいのはFacebookなので!」
きっかは「全世界に発信するならFacebookにするべき」というもっともそうに聞こえる条件を挙げて、映像収録に渋々承諾。そして会場からの要望で“ハチミツとクロー某”風の台詞を全力で演じる。
「あの、ひとつだけ叶えたいお願いがあるんだ。叶えてくれるかな。あなたの人生を、私にください。」
照れを隠しながら、そんなフレーズをきっかが全力で演じれば、会場からはひやかしの声が飛ぶ。木村大作ばりにキャメラを構えていたスベリーも納得の演技だ。
さらにまだ時間があるということから、もうひとつチャレンジ。今度はきっか自身が演じやすい台詞をセレクトすることに。
「そりゃ、演じやすいのは男、女、男、女って台詞があるやつですよ。『東京ラブストーリー』の……“かーんちゃん”のやつですよね。」
言葉を音で覚えている吉川友にとって、日本列島に“月9”の大ムーブメントを起こした名作の主人公・永尾完治ですら“かんちゃん”。思わずスベリーが「いやいや、“カンチ”です。」とツッコミを入れても、「なんだ、カンチって。」と、赤名リカが付けたあだ名にも不服そうである。
そしてきっかは『東京ラブストーリー』の、いつまでも帰れないふたりを演じる。もっともオリジナルでは、「せーの!」で後ろを向くシーンでリカは後ろを向かないわけであるが、ここできっかは「DAISUKI!」と、まるで中山秀征が松本明子と飯島直子に腕を組まれてロケでも始めそうなフレーズをアドリブで入れて映像を締めくくったのであった。
本編は追ってアップロードなり流出なりさせようと思いますが、本人「これなら全然大丈夫!」と言っていたので、こちらはここにも。
これがわかるあなたは、そこそこいい年齢!!#吉川友 #kikkawayou #定期公演 #バレンタイン #DAISUKI #世代 #色んな大人に怒られたら #すぐ削除 pic.twitter.com/NMFTR4TIOn
— kikkastaff🌹 (@kikkastaff) February 12, 2019
「もう一生やらない。いや、もう脇汗が止まりませんよ。やっぱ恋愛モノの演技はめちゃくちゃ苦手。たまにあるんですよ。そういうのすっごい苦手で。恋愛モノの舞台とかも苦手ですね。でも、(お仕事は)来るもの拒まずなので。やるしかないですね。」── 吉川友
吉川友は、3月2日と3日に東京と大阪でワンマンライブ<YOU KIKKAWA LIVE TOUR 2019 〜 友突猛進 〜>を予定している。