11月23日の勤労感謝の日。赤羽橋にあるイベントスペース・Pacific Heaven（パシフィック・ヘブン）では、吉川友と仙石みなみのイベントが行なわれれていた。
午前中からスタートしたのは、吉川友の『定期公演やってみっか！』。昨今は『大悲』『誰ガ為のアルケミスト 舞台版 「聖石の追憶」〜闇ヲ見つめる者〜』『勇者セイヤンの物語（仮）』と舞台出演が続き、2020年2月からは、往年の名アニメ『キューティーハニー』の舞台『Cutie Honey Emotional』への出演や、6月には『遙かなる時空の中で3』の再演も決まっているなど、すっかり女優づいているきっか。現在OA中のアイリスオーヤマのTVCMにも起用されているなど、メディア露出も増加中だ。
そんなきっかの、舞台の演技やCMで見せる姿とはまた違ったヤバい一面を目の当たりにして愕然とすｒ……いや、“エンターテインメント性に富んだ姿を目にすることができるアットホームな”イベントが、半年ぶりに開催となるこの定期公演だ。
今回の公演では、観客からの“お決まりの”軽いブーイングとともにさわやか五郎がMCとして復帰。さっそく「6月ぶりの定期公演となりますが、この間、変わったこととかありますか？」と、アイドリングトーク代わりに振られた質問に対して、きっかは「え、わかんない！ 体重は変動していますけど。……知らんけど。」とコメントする。女の子の場合、体重の変動によって写真写りが如実に変わってくるので、彼女のように“人前に出る仕事”をする人たちは大変だと同情しつつも、舞台の稽古中はともかく、舞台が終わったらもうちょっとカロリーコントロールしてもいいのではないか、カロリー高めなものを食い過ぎなんじゃないか、とも思わずにはいられない。
さらに、本イベント開催を前に美容院に行って髪をツヤツヤにしてきたというきっか。3ヶ月に1回くらいのペースで美容院に足を運ぶという話の最中に「でも、エロい人は髪が伸びる早いって言うじゃないですか。私、めっちゃ早いんですよ！ 」と、誰ひとりそんなこと訊いていないのに、勝手に喋り倒していく。
そんな今回の定期公演での企画は『クイズ 吉川友の2019』。2019年も残り1ヶ月ちょっとということで、きっかにまつわる記事やSNSやそのほか出来事から問題を用意。吉川友がその場でAとBの2択を考えて、観客は手元のカード（Aがピンク、Bがブルーのカード）を使って回答していく、という観客参加型のコーナーだ。
第一問は、スポーツ報知に掲載されたインタビュー記事から「私はTPOタイプで『時』と『？』で大人な対応」という発言。きっかが用意した2択は『A：ぱあい』と『B：プロミス』。『ぱあい』はちょっと何言っているのかよくわからないが、『プロミス（約束）』なら、たとえばディズニーに行く約束しているならディズニーコーデをしたり、レッスンに行くならラフな格好をしたりと、一応筋は通っている。そんな思考と推測を張り巡らしながら、観客はさわやか五郎の合図で一斉に手元のカードを挙げる。
「……いや、もっとわかりやすい色なかったんか。」
観客に用意されたカードはピンクとブルーだが、さわやか五郎曰く「どちらも“春先”って感じの色」というくらいに、とても淡い色だったため、ステージ上からはどちらも白に見えてしまうというハプニング。これにはきっかも「待って！ まったく見えないよ！ これ、ミスです。」と大爆笑。正解は『A：ぱあい』だったのだが、珍回答も視認性の悪い回答方法にすべて持っていかれた形だ。
続く2問目は彼女のツイートから。ディズニーシーで販売されている「リトルグリーンまん」の写真に添えられた「食感が完全に『？』」という問題に対して、きっかの2択は『A：ましゅまろ』『B：みーこ』。「これは簡単ですね。」というきっかに、さわやか五郎は「きっかはあれだね。正解じゃないものを考えるのが苦手かもしれないね。急に真面目な答えになるもんね。」と、ゆるくツッコミが入れられる。
観客によって挙げられたカードは相変わらず白にしか見えないまま、正解は『B：みーこ』。さわやか五郎が「……どういうこと？」と訊ねると、きっかは「いや、みーこの食感わかりません？」と逆質問して「そっか。みんな一般人ですもんね。」と、ひとり納得してみせる（一般人だからとか芸能人だからとか、そういう問題ではない）。
「触った感じならまだ理解できるけど、食感って言ってますからね。」とさわやか五郎が話を続けると、「私、みーこのことよく噛むのね。だから“食感”でも“感触”でもどちらでも。だから、仙石みなみ（の食感）を経験したい方は、ぜひディズニーシーへ。」と、なんだかよくわからないが、“みーこの食感”という、ちょっと魅惑的な音の響きだけを残すディズニーシーのセールストークを行なったきっかだった。
3問目の問題は「着てみたいハロプロメンバーの衣装は？」。こちらの答えは美勇伝の「愛すクリ〜ムとMyプリン」とのこと。「どんな衣装なの？」という質問にきっかは、「バニーちゃんの衣装で、ハイレグで……。あの、ラウンジとかでしてそうな格好で、お正月のボンレスハムみたいな網タイツ。」と、ジェスチャーを交えつつ、いろいろツッコミどころ満載な説明を繰り広げる。
4問目からは、彼女がSNSなどに発信していない問題が続く。「仙石みなみと共演した舞台、あらためて仙石みなみに思ったことは？」という問いに、きっかの用意した“今の気持ち”は『A：愛おしい』『B：腹たつのり』と真逆の2択。正解は『B：腹たつのり』ということで、なぜBなのか、きっかの説明に全員の注目が集まった。
「楽屋とかも一緒にいるんですけど、最近冷たいんですよね。……みーこ変わった。みーこ、変わったんです。」
別れ間際の恋人かのように、ため息をつくきっか。ふたりの間のことは、当人同士じゃないとわからない。そして彼女は、“みーこが変わった”エピソードをひとつ披露する。
「一番腹立ったのは、昼公演と夜公演の合間にふたりで外を眺めながら休憩していたんです。で、みーこが「コーヒーを取ってくる」って言って、私の分も取ってきてくれたんですけど、私の分をくれるときに「おい、ブタ。」って言ったんです。あの子、結構ブラッキーなんです。だから「は？」って思って、そこから犬猿の仲です。」
まさかのストーリーに観客は爆笑。きっかは「ブラックみーこが最近出ている。」と不満を溢すが、「でも会いたいでしょ？」と、さわやか五郎に訊ねられると「……会いたい。」と一言。ちなみに余談だが、きっかの定期公演終演後には、みーこの定期公演のリハの時間が取られていたが、きっかは帰らずにリハを見学していたそうである。
ラストは「よくSHOWROOM（の吉川友の番組）に飛び入りで出演しているアップアップガールズ（2）に対して、本当に思っていることは？」という問題。SHOWROOMにも関連する問題ということで、ここで急遽、彼女のアカウントを使ってSHOWROOMの生配信が行なわれることに。なんだかんだ“後輩思い”だと言われていたり、いなかったりの吉川友が出した選択肢は、『A：別に……』『B：売れてほしい』の2択。
「『別に……』 って、いま？」と指摘されたことで、にわかにホットなワードをうっかり記載してしまったことに気づいたきっか。会場から笑いが起こる中で、「何がですか？ 「別に。」は、普通の日本語ですよ。」と、ふたりは何事もなかったかのようにクイズを終了（ちなみに正解は「A：別に……」）。最後まで勝ち残った観客には今回特別に制作された「Yellow Butterfly」ステッカーがプレゼントされた。
クイズの後は吉川友のミニライブが行なわれた。彼女自身が作詞を手がけた最新曲「Yellow Butterfly」は、まだ未完成バージョンのアレンジが施された、今のこのタイミングでしか耳にすることができないカラオケ音源で歌唱。またBEYOOOOONDS「眼鏡の男の子」とともに普段から彼女が口ずさんでいるJuice=Juice「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの？」をカバーして会場を楽しませた。ちなみにプチ情報として、「Yellow Butterfly」のイントロのきっかの声は、サカノウエヨースケをゲストに迎えて行なわれたSHOWROOM特番終了直後に前室にて録音されたものである。
「みなさん、久しぶりの定期公演きていただきありがとうございます。本当に最近寒いので体調第一で。ライブなども今後あるんじゃないかなと思うのですが、私、大事な日に限って体調を悪くする人間なので、昔から。私も体調に気をつけながら生きていこうかなって思います。また遊びにきてください。」── 吉川友
