LOLOETのライブ『ロロエpresents 「かざかみのほう2」』を観るために、新代田FEVERへ。LOLOETはバンドである。ゆえに「ライブ」といえば、我々の想像するあれのはずだ。だがしかし、彼らのライブに行くと、そのイメージは覆される。

今日のライブで、彼らは何というタイトルの曲を、何曲披露したのか。正直、把握していない。いや、音楽という表現方法をとっている以上、タイトルも尺もあるはずだ。でも、ライブ中にそれへ意識を取られる瞬間はなかった。リズム隊とトランペットの音が絡み合う。その様はエナジーに溢れていた。また照明がステージ上でメンバーのシルエットを形作る場面は、音の響きをよりドラマティックに鳴らした。スリリングで、エモーショナルで、たおやかな音が、台風のピークによって隔離された薄暗い空間を、時間のようにただ流れていた。
でも本来、音楽というのはそういうものだ。表現というものも、そういうものである。赤ちゃんがお腹が空いて泣くという表現をとるとき、「お腹が空いて泣いている」というタイトルは後付けの理由でしかない。本来、その行為にタイトルなどない。
同様に、この日、大雨の新代田の一角で彼らが奏でた音にタイトルは重要なことなのか。

重要なのは、LOLOETというバンドがこの日、表現したい音があるということ。
いや、もっと言うなら、こうだ。彼らが奏でた音と、台風で隔離された空間と、そしてその空間に足を運んだオーディエンスと。偶然か運命かはさておき、これら要素の関係性の中で響いたもの。それこそが、LOLOETが大切にしているものなんじゃないか。
と、思ったんですけど、どんなもんですかね?
そんな彼らと、彼らを取り巻くさまざまなモノやコトから生まれる次の響きは、2026年11月17(火)に渋谷Spotify O-WESTで『LOLOET ONE MAN SHOW「小春日和」』だそうだ。さらにその後、彼らはLOLOET TOURとして大阪と名古屋でもワンマンライブを行なう。
きっとここでも、LOLOETの新しい音が鳴るはずだ。

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